どーもレガです!
冬の車中泊はとにかく寒い!
ハイエースで冬の車中泊をよくするのですが、朝晩の冷え込みが厳しい日は車内も極寒でとても寒いです。
魚釣りやスノーボードの前日から現場に前乗りすることもしばしばで、服を着こんで寝袋の上にさらに布団といった重装備で挑んできましたが耐えきれず、ついに憧れのFFヒーターの取付けをDIYで行いました!
結果は大満足!
車中泊だけでなく、朝のお出かけ前にも事前にハイエースの車内を暖められるので、冬の必需品となりました!
冬の車中泊って寒いよね…
それなら自分でFFヒーターを取り付けよう!
ということで本記事は「【DIY】ハイエースに車中泊用のFFヒーターを取付ける!」について書きました。
- ハイエースにFFヒーターを取付けたい人
- 冬の車中泊を快適にしたい人
- 格安でFFヒーターを取り付けたい人
FFヒーターとは
FFヒーターと言われても、イメージが湧かない方もおられるかもしれませんので、簡単に説明します。
通常、車の暖房はエンジンの熱で暖まった空気を車内に送り込むことによって、エンジン稼働中のみ、暖かい状態が保たれます。
しかし、車中泊となるとエンジンを一晩中かけておくのは、周囲の迷惑になったり、燃費にも悪影響を与えてしまいます。
そこでエンジンをとめた状態でも車内を暖かく保ちたい!という理想を叶えることができるのがこの便利な設備、FFヒーターです。
エンジンをかけなくても、暖まれるのはイイね!
FFヒーターの仕組み
FFヒーターの動力源は何なのか?排気はどういう仕組みなのか?燃費は?等々疑問点があるかと思いますので、FFヒーターの仕組みについて解説していきます。
まずFFヒーターの熱源はガソリンもしくは軽油です。
FFヒーターへの燃料供給は、車の燃料タンクから分岐して直接供給することも可能ですし、別タンクを用意してそこから供給することも可能です。
後付けのFFヒーターは軽油タイプを選択しましょう!ガソリンだと引火点が高く、取り扱いに注意が必要です。
タンクから供給した燃料を、FFヒーター内部で燃焼させることで暖かい空気を作り出します。
FFヒーターは一晩中つけていても1〜2L程度しか燃料を消費しないので燃費が良いことも特徴のひとつです。
また家などで使う通常のストーブとは違い、燃焼に使う空気の吸気と排気は車外で完結するため、定期的に室内換気を行う必要が無く、朝までぐっすりと就寝できます。
またサブバッテリーからの電気を使えば、ハイエースのバッテリー上がりの心配もありません。
FFヒーターの選定
FFヒーターを選ぶ上で気になるのが値段ですが、調べたところ業者に取付依頼をするとおおよそ20〜30万円程度かかる様です。
たっ、たかいっ!
ということで業者への依頼という選択肢はなくなり、自分でFFヒーターを購入してDIYで取り付けることにしました。
仕組みは単純なヒーターですので、簡単な構造さえ理解すればDIY取付けも可能です。(取付不良にならないようにだけ注意しましょう。)
自分でやれば超お得♪
FFヒーターは様々なメーカーから発売されています。
有名なFFヒーターはへバスト社製になりますが、こちらは本体価格が約18万円ということで予算的に却下。
色々と調べてみると、最近では中華製のFFヒーターがたくさん出回っていて、かなり安価ということがわかりました。お値段なんと1〜2万円!
安すぎて大丈夫かなと不安になりますが、口コミを見ても評価はまずまずのようなので物は試しということで購入してみました。
⇧こちらの灯油でも使用可能なディーゼル式FFヒーターを購入しました。注文してからおおよそ2週間で中国から届きました。
軽油(ディーゼル)式のFFヒーターは、灯油でもちゃんと動作します。原油から蒸留する際に灯油→軽油と生成されるため、性質が似ているので問題なく動作します。
軽油よりも安くススの発生が少ないのでFFヒーターのディーゼル仕様であれば灯油の使用がおすすめです。
FFヒーターを取り付ける
DIYで取り付けたのですが、一番悩んだのは取付場所でした。
車内リアタイヤハウスの後ろや、サイドステップ、車外のリアタイヤ後部のスペースなどなど、車体に穴空け加工が必要なのでとても悩みました。
慎重に考え抜いた結果、自分の使い方で一番邪魔にならない場所である左サイドステップのリア側に決めました。
ここならば乗り降りの際にも邪魔にならず、吸排気管や燃料ホース等の配線取り回しもスマートになります。
使わない季節の事も考慮して、設置場所を決めよう!
また、燃料の供給方法は車体側の燃料ホース類をいじりたくなかったので、車両とは別のタンクからの供給を選択しました。
別タンクなので燃料補給の手間が少しかかりますが、燃費が良いのでそこまで気にならないです。
この4L缶を別途購入して、燃料タンクにしました。
設置場所が決まれば取付けです。
FFヒーターを購入すると金属のプレートが付属してくるのでそのプレートを設置場所へ合わせて車体側へ穴空け加工します。
穴空け加工はドリルで行いました。車の鉄板はとても薄いので簡単に穴が空きます。
プレートで下書きした箇所に合わせて、穴を空けていきます。穴が空いたらFFヒーターの配管を通してしっかりと固定します。
排気漏れ防止のため、配管の周囲を耐熱コーキングして塞いでおきます。(※万が一、取り外す時はコーキングごと剥がすので直接施工しても問題ないです。)
穴空け加工しているので念のためスプレーを噴いて錆止め処理しておきました。
ここまで出来ればあとは配管の取り回しです。吸気管が排気ガスを吸わないように、排気管と出来るだけ距離をとります。
また排気口にはサイレンサーを付けることで排気音が小さくなるのでつけておきましょう。
リアタイヤの前あたりに排気サイレンサーが来るように位置決めしました。
出来るだけタイヤに排気熱が当たらないように注意します。
- 吸気管で排気管から出たガスを吸わない様に距離をとる
- 吸気口は走行風が吹き込まない向きにする(ゴミを吸わせないため)
- 排気管は出来るだけ曲げずに排気口は下げる(結露して水が溜まらないように)
- 排気熱がタイヤに直接当たらないように配置する
残るは車内の配線取り回しです。
サブバッテリーからの電源取りと、タンクからFFヒーター本体までの燃料ホースを繋いでいきます。
タンク→燃料フィルター→燃料ポンプ→FFヒーターと出来るだけ短い距離で繋ぎます。
この時、燃料ポンプの角度に注意が必要です。
燃料ポンプはタンクからFFヒーターへ燃料を送る役割を担っているのですが、角度が出口側を下にして15°〜30°の範囲内に固定しなければ、燃料が逆流してしまう恐れがあります。
この時ホース内に燃料を行き渡らせる必要があるので、FFヒーター付近のホースまで燃料を引っ張っておきます。
ホースの途中にエアを噛んでいると燃焼がうまくいかないのでエア抜きも忘れずに!
燃料ポンプで厄介なのが動作音です。燃料を送る時に、「カチカチっカチカチっ」と音がします。
昼間起きている時はいいのですが、夜間の車中泊時には音が気になります。
そこで対策として、防振ゴムを挟んだりグラスウールを巻いてみたり色々と試してみたのですが、防振ゴムを取付部に挟み込み、燃料ポンプ自体を画像の厚手のマイクロファイバークロスで包み込むことで気にならない程度まで音を抑え込むことが出きました。
布団の中で叫んでもうるさくないのと同じ!
- 燃料経路の取り回しは出来るだけ短い距離で
- 燃料ポンプの取り付け角度は15°〜30°の範囲内で
- 燃料ポンプの動作音を小さくするために防音する
次にサブバッテリーから直接電源を取ります。
バッテリーに直接繋がないと起動時の消費電力が大きいので安定して電力供給出来ず、うまく点火できない恐れがあります。
いわゆるバッ直!
あとはコントローラの位置を普段使いやすい場所へと設置します。
ハイエースのCピラーに剥がれないように強力な3Mの両面テープで貼り付けました。
この位置なら2列目からも荷室側からも操作できるのでおすすめです。
一般的な中華製FFヒーターのコントローラーはわかりにくいディスプレイタイプの物が多いようなので別途注文してシンプルかつ簡単なものにしました。
操作方法は丸いダイヤルを押し込むと電源ON/OFF、ダイヤルを回すと出力切り替えでヒーターの強弱が5段階で切り替わります。
またリモコンが付属しますのでこのリモコンでも電源ON/OFFと強弱調整が可能です。
このリモコンがあれば家の中にいても電波が届くので寒い朝の出発10分前くらいにFFヒーターの電源を入れておくととても快適です。
リモコン操作 A → 温度アップ+ C → 温度ダウン− B → 電源オン D → 電源オフ
上のように操作に少しクセがあるリモコンです。
電池が付属していませんでしたので、別途購入しました。
この電池も日本で使用されている通常のボタン電池や単4電池ではなく、27A 12V という非常に小さな電池になります。
この電池の情報がなかなか無くて探すのに苦労しました。
点火・動作確認
取り付けが終わったのでさっそくきちんと動くかどうか、動作チェックしていきます。
電源ボタンを押すとディスプレイが点灯し、燃料ポンプが動き出します。
そこから約1分ほどでFFヒーター本体から「ゴーっ」という音がして空気が出てきます。
しばらくすると車外の排気口から排気音も聞こえてきて、だんだんと車内に暖かい空気が出てきました!このうまく動作した瞬間がDIYで一番嬉しい時ですね!
これで無事にハイエースの車中泊快適化、FFヒーターの取り付けが完了しました!
安全に使用するためガス警報器を設置
前述通り、FFヒーターは燃焼室と暖房室が分割されているため、車内の空気をクリーンな状態で稼働させることが可能です。
しかし、それでも燃焼暖房という特性上、排気ガスが出ますので安全には十分配慮する必要があります。
取付け時に隙間等ができてしまうとそこから排気が車内に入ってくる可能性もゼロではありません。
そこで更なる安全性を高めるためにガス警報器の導入をしています。
万が一、1台故障していても大丈夫なように、違う種類の警報機2台を車内に置いています。
車内でガスコンロを使って料理する場合も必須のアイテムとなります。
単三電池3本で動作しますので、電池を入れて置いておくだけでOKです。
まとめ:冬の車中泊に必須のアイテム!
ここの記事は「【DIY】ハイエースに車中泊用のFFヒーターを取り付ける!」について書きました。
今回はハイエースにDIYでFFヒーターを取り付けました。
今までは冬の車中泊は苦行でしたが、これで暖かく快適に過ごせます。
寒い朝でもリモコンを使って家の中から車内を暖めておけるので、普段の生活でもお出かけ前に大活躍しています。
取付け前は車体への穴空け加工があるのでDIYでの取付けを少し悩んでいましたが、やってしまえば案外簡単だったのでもっと早くに取り付けすれば良かったと思いました。
みなさんもぜひFFヒーターを取付けてあったか車中泊を楽しんでください♪
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